第1章 出会いまで

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『家を建てようと思っています』 お盆休み 私の姉である愛ちゃん一家が 母と私が住むアパートに来ていた 姉の夫、私の義兄である和哉さんが みんなで夕飯を食べている時に、宣言した 『いいじゃないの? 4人家族になるんだから、アパートじゃ 狭いでしょ?』 姉夫婦には2歳の娘、結衣がいる お腹には、1月に生まれる予定の2人目の 子供もいる 母も賛成した 家を建てる予定の地域は、元々は畑ばかりの ところだったが、最近になり宅地になり 新しい家が、たくさん建っているところだった 『あの地域なら、学校や病院も近いし スーパーも新しくできたじゃない? 和哉くんの仕事なら、ローンも通るし』 和哉さんは、県立病院の社会福祉士 つまり、公務員だ 『結衣、新しいお家だって 良かったねー!』 きゃっきゃ笑う、結衣を抱っこした 結衣は、私の姪っ子 もう、かわいくてしかたがない 私もすっかり、おばバカである 『でね……お母さんも真琴も 私達と一緒に住まない?』 姉の言葉に、びっくりした
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