第1章 出会いまで

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地元の女子高、女子大を卒業した私は 地元に支社がある、医療機器メーカーに 就職した 開発部の事務に配属されて 仕事は忙しいけど、やりがいがあった 同期で仲良くなり、みんなで飲みに行ったり BBQをしたり その同期の中で、開発チームメンバーになった 秋山智樹くんがいた 智樹くんは、明るくて穏やかな人 女子高出身で、男の人と話すのが苦手な 私だったけど 智樹くんは、お姉さんが2人いるからか はじめから、話しやすかった 2人で会うようになったきっかけは、ピアノ お互いに、小さい頃からピアノを習っていた 私は親の離婚で、中学入学前に辞めてしまった けど、智樹くんは高校2年まで続けていた なぜか会社の会議室にピアノがあって 仕事終わりに、一緒に弾くようになった そんな智樹くんに、夏のBBQ頃から アプローチを受けていた 男の人と付き合った経験もなく 女子高、女子大で男性に慣れていない私は そのアプローチに、ちょっと戸惑った まわりは、智樹くんのことを応援していて 私達をくっつけようとする雰囲気があった なんとなく、私がちゃんと応えないのが 悪いような空気になって、年が明けた元日 『真琴ちゃん…… 付き合ってほしいんだ』 『……はい……あの、よろしくお願いします』 2人で初詣に行った帰りに告白されて 付き合いだした
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