白に溶ける
12/12
読書設定
目次
前へ
/
12ページ
次へ
おじさんの言葉に息を飲んだ。でも、何処かで分かっていたんだ、ただ自分がそれを直視しなかっただけで。だって、彼女が着ていたのはワンピースなんかじゃない。あれは。あの、白い服は、病衣だ。 「そう。ですか」 胸が詰まってそれしか声が出なかった。 自宅に帰ってジャケットをハンガーにかけるために広げた。ボタンが目に入った。黒だったはずのボタンが花の形をしたボタンに変わっていた。頬にひとつ涙が伝った。
/
12ページ
最初のコメントを投稿しよう!
0人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
スターで応援
1(あなた 0)
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!