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「…職権乱用しすぎじゃない?」
「でも最終的に決めたのは悠里だろ」
冷たい目に身震いしてしまう。
「これ」
手土産を乱暴に押し付ける。
「どうも、これから少し時間あるか?」
「ない」
間髪いれずに即答する。
これ以上健太のペースにのる訳にはいかなかった。
「そんな事いうなよ、引っ越し蕎麦用意してるから一緒に食べよう」
…へ?
「早く来い、伸びる」
え、しかもで手作り!?
ビックリしすぎて健太の後を追ってしまった。
「適当に座ってろ」
妙にドキドキしながら部屋を見渡す。
座れそうな所に正座して座ると健太が引っ越し蕎麦を運んできてくれた。
「…なんか怖いんだけど…何か変なもんとかまだ隠してる事あるんじゃないの?」
もぉ健太不信になっていた。
「人の好意に難癖付けずに食べろ」
「…ーいただきます」
「どうぞ」
食べ終わってもテレビに対してあーでもないこーでもないと昔みたいに言い合いをしていたら寝る時間になっていた。
「もぉ寝るから帰る」
「明日休みだから泊まって行けばいいのに」
「泊まるもなにも部屋隣だろ」
正直さっき寸止めの所で健太がきたから前も後ろも疼いてしょうがなかった。
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