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次に目を覚ましたのは誰かの家の中だった。辺りを見渡すと真っ白い天井に壁、壁には小さなランプが取り付けられている。助けられたのだろうか?見慣れない風景に困惑していると、こちらに向かってエプロン姿の30代くらいだろうか?簡単に折れてしまいそうなほど華奢な女性が歩いてきているのが目に入った。
「あ!目をさましたんだね!よかったよかった」
そう言って人当たりの良さそうな明るい笑顔で哺乳瓶を片手に近付いてきた。
「お腹すいただろう。お飲み。」
そう言って哺乳瓶を近付けた。ものすごく空腹なのと、赤子の姿なので本能的なものもあるのかすぐにそれに吸い付いた。
食事を終えると清らかな笑みを浮かべる女性を凝視してしまう。…どうにもこの人を知っている気がしてならない。
「美味しかったかい?レヴィア」
レヴィア?それが私の名前なんだろうか?少し驚き固まると、女性はすぐに付け足すように
「レヴィア…これじゃ嫌??」
嫌とかそういうのじゃないのだが、とにかく困惑していた。そもそもここはどこなのか教えてほしい。
そんなことを思っていると、一人の男がやって来た。
「ただいま、ナタリア。子供の調子はどうだ??」
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