ともだち

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ともだち

朝、そこそこ早く学校につく私。 友達がいつ来ても迎えられるように、って言うのが本音。でも一人でいるのは嫌なので教室を見回すと教室に居る女子は本を読んでいるるりあちゃんだけだった。少し躊躇ったけどが私はるりあちゃんの席へ近づいていく。るりあちゃんは近づいてくる私に気付き本から顔をあげたけどにこりともせずにまた本に目を戻した。 「なに読んでるの?」 私は声をかける。 るりあちゃんは少し悩んだあと「…歴史物、」と低めのハスキーな声で答えた。この子の声は綺麗だと思う。特に他の子とはしゃいでる時よりこうやってぶっきらぼうに言うときが。 「何てやつ?私も読んでみようかな、」 こういえば皆張り切って色々教えてくれる。でも、私が思った以上にこの子はイレギュラーだったし私も驚いた。るりあちゃんが冷たく言い放ったから。 「あんたには、関係ない。」 言ったあとるりあちゃんはハッとしてごめん、といったけど少し睨んだように見るのはあまり変わらなかった。そして本を閉じると 「阿部さん来たけど、行かなくて良い訳?」 そういって席を立った。 気にかかることもあったけどるりあちゃんは教室にいないことが多いため私は気持ちを切り替えて優花ちゃんの方へ向かった。そしてニコッとえがおを作って「おはよう!」と声をかけた。
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