まずは自己紹介でも。

2/2
前へ
/3ページ
次へ
こんにちは。 まずは自己紹介でも。 茉央、です。まお。2年4組で…まあ良い感じの友達を3人作っていい感じのポジションでやってます。 女の子がたくさんいる場所だとそれなりにグループというものはできる。 それは部活にしかり。習い事にしかり。 それはもちろん、2年4組の教室でも、しかり。 14人の女の子たち。 まず一つめ、派手な女の子達が四人集まった所謂一群。そこには入らない。なぜなら目立つから。 二つめ、派手ではないけど可愛い感じのチア部の二人組。ここと迷ったけれどチア部はなんかあまり私を歓迎してないようだからやめた。 三つめ、水泳部の二人。少し派手めででもさっぱりとしたタイプ。ここは二人の絆が強そうだから入れそうになかった。 四つめ。私がいるところ。 程よく大人しくて程よく男子と絡む。 良い感じのグループだ。四人組。 そして一人は不登校。 こんな感じ。え?一人足りない? …るりあって子。 去年も同じクラスで割と話してた。元々同じ部活だったからかも。るりあちゃんは去年、仲の良い友達がいた。同じ部活だったり趣味があったりの大人しいグループ。でもノリが良いみたいな、ね。 でも今年は一人。合う子が居なかったのかもしれない。でもちっとも寂しそうじゃない。だから妙に癪だ。 この子は一人でも良いのだろうか、私より強いのだろうか。 そう思うとなぜだか少し泣きそうになる。 グループでやってくために無理に笑っている私とは正反対だから、時折羨ましくなる。 るりあちゃんは実は私より幸せなんじゃないか。 そう思うとたまに夜、眠れなくなる。 だって楽しそうだから。 無理に話合わせて好きじゃないのも好きって言って笑う。それは普段楽しいけどふとるりあちゃんを見るとなんか、虚しいから。 るりあちゃんは一人でも楽しそうに絵を描いたり本を読んだりしてる。たまにこっちをじっと見ていたり他の方を見つめてなにかを書いてたりする。 るりあちゃんは私たちの事全部見透かしてて、小馬鹿にして、笑っているんじゃないかって思うときがある。 でもそれはるりあちゃん以外がそう思っていたら嫌だけどるりあちゃんだったら仕方ないかって思うから。 どこか不思議な子で、私は貴方が嫌い。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加