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隣国は母国よりも魔法が発展しており、彼女は留学するや否や、次々と最先端の魔術を身に付けていきました。
妹が怖いとの理由で隣国に来てしまった為、彼女は少しでも王妃となったとき王子の助けになれればと願い、他国言語や、貴族令嬢のマナー、ダンスなども完璧に身につけました。
彼女は父の言いつけをしっかりと守り、隣国で頻繁に王子との手紙をやり取りをし、こちらでの日常生活や、王子の近況などをお互い報告しあっていました。
そうして数年のたつと、彼女は隣国で天才魔導師と呼ばれるほど魔法の腕も知識も上位クラスとなりました。
そして母国に帰る日が迫ったある日、王子からいつものように手紙が届きました。
しかしその手紙はいつもの報告とは違い、
「君は君が一番正しいと思う事をしてほしい」
そう一言かかれていました。
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