第四章 毒親からの解放のために。

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ルナは離婚して実家に戻っていた。 ルナは「お母さんがいないと何もできない。お母さんがいつもなんでもしてくれる」と話していた。 うちは到底無理だな。とうらやましいとは思わなかったが、その話をわたしも懲りず母に普通の話として話してしまう。 その話は母の心の片隅に残り、怒りが爆発したある日急に「あの時の話だけどさ。頭に来た!あんたはルナちゃんとは違うの!!あんたはうちの子なの!うちはうち!することはしろ!残念でした~」と怒鳴られ、何かある度にこの話を毎回されるようになったのだった。 実家で子供を預かってもらった後は、神経質にやり忘れがないかチェックする。 皿あらい 風呂洗い 洗濯物(夜干し) 片付け 不備があると罵倒の電話がかかるのだ。 帰る際も「今日は、(子供達預かってくれて)ありがとう」と言って必ず帰っても、機嫌が悪いと「あんたは、お礼の一つも言わない!ありがとうも言われたことがない!」と言われる。悔しくて涙が止まらなかった。 家に着いてからの、夜の母からの着信は恐怖でたまらなかった。
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