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孤立する小学生時代。
幼稚園もろくに行っていなく人見知りも激しい。
友達はいない。勉強はわからない。
1+1は11だと答えて笑われた。
母と父がわたしに与えるものは食べ物だけ。
若干1年生にして肥満体型だ。
入学してすぐ、穏やかそうな2人の女の子に意を決して「友達になって」と声をかけた。彼女達は気さくに「いいよ」と言ってくれた。優しいふたりだった。
が、2年生でクラス替えがあり、その2人とは離れ離れになった。クラス内では孤独だった。
2年になって、男子から「デブ!」「ブス!」と言われ始める。
担任の女の先生は助けるようなことをせず、2年のわたしが見てもわかるほど、えこひいきの激しい先生だった。「あなたも悪い!」わたしは先生に言われた。
孤独には慣れてた。1人遊びは得意だから。
3年になった頃ある日、ひょんな事からある女友達と仲良くなった。
その子は漫画やドラマに出てくるような女性で。
小3にして顔は整い美人で賢く、みんなに好かれ、弱いものいじめをしない真の強い女性だった。わたしをいつも助けてくれた。彼女は、わたしを呼び捨てで呼んでいた。幼なじみのいないわたしにとって呼び捨てで呼ばれることの嬉しさ。彼女は自慢の親友だった。
だが、そんな幸せも続かない。
彼女は転校してしまうのだ。文通は中学まで続いたが
彼女のいない小学生生活は辛かった。
わたしは、友達といることの楽しさを覚えてしまったのだ。
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