第四章 毒親からの解放のために。

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わたしは、あらゆる手を考えた。 母が通院していた病院の看護師、ケアマネにある程度の事情を話「肝臓の数値が悪いから来て下さい→アルコール依存の検査をしましょう→アルコール依存症かもです」とは出来ないかなど。 しかし、肝臓の数値が毎回悪くない、娘さんも要らして話したら?、毎回「お酒はやめた。」と言っているから。と取り合ってもらえなかった。 言い合いになった時に何度も「精神科にいこう!心理内科って今は昔とは違うから」と話でも真に受けるわけがなく。 大声で叫び発狂する。「誰が金払うんか!お前の方がおかしい!お前が精神科にいけ!」 そして大声で奇声を叫ぶから、父親が起き 父は母の味方しかしないので「お前がおかしい!早く出ていけ!」と私には叫んだ。 改善の余地はあるのか?対処は? 仕事もやめられない。お金を貯めなくては。娘を預ける先もない。男にすがることもできない。 ただ、この状況を娘たちに見られたくなかった。昔のわたしみたいな状態にさせたくなかった。 ただでさえ母子家庭で寂しい思いをさせている。心に傷を負わせたくなかった。 わたしみたいな子供にさせたくなかった。 自炊をしっかりすることで節約をし、休みの日はいろんな所に子供たちを連れ出した。 わたしが出来なかったことをさせたかった。普通の母親になりたい。思い付くことは全てした。 母は幼少期「貧しくて誕生日会をしてもらえたことがないから子供にはしてあげたいと思っていた」とよくわたしに話した。 母がいつか思ったように、子供は自分がしてもらえなかったことを我が子にしてあげたいと思うのだ。 だが、自ら経験してわかる。普通がいい。 家族3人で19時くらいから、ご飯食べて。笑って。 普通の家庭を経験したかった。 わたしが友達の家族を見て羨ましたかったのは、お母さんが素面で夜起きてること。笑ってること。他愛ない話してること。
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