90人が本棚に入れています
本棚に追加
預けることが減ると、それを察してか母の被害妄想はひどくなる。
夜勤前に子供だけを預け夜勤に行けば「男のとこに行ったんか!!」とだけ電話が鳴る、話す間も与えられず一方的に電話は切られ、その後電話には出ない。
モヤモヤしたまま仕事をする。涙が出た。
朝、子供を迎えに行き、昨日の話をしても覚えていないのだ。「そんな電話してない!」
「今からみんなでご飯食べに行かない?」と突拍子なく電話が鳴る。「もうご飯作ったから。今日はごめんね」と気を使う口調で断っても「あんたは、わたしが誘ったらいつも断る!嫌味な女!」と吐き捨て電話を切られる。
「あんた昨日の夜「前の旦那とヨリを戻したい」って電話してきたよね?やっぱりまだ未練あるんだー」と聞き覚えも、何もない話をされることもあった。
否定して、母の携帯の着信履歴を見せ「ほら、わたし電話かけてないでしょ?」と言っても「あんたが、着信履歴を消したんやろ。あーいやらしい女。言い訳がましい」と聞き入れない。
しかも、その話を何度も何度もされる。
とにかく、ありもしないことを言い張るようになってきた。否定をしても信用しない。
まず、聞く耳を持たない。話している最中に「あーー!!!うるさいうるさーーーい!」と怒鳴り話は終わる。
お酒を飲み、理性が聞かなくなると止められなくなり、思ったことをすぐに言葉にしてしまう。
朝になりアルコールが抜ければ、夜の事は覚えていない。
わたしは、夜の電話に極力出ないようにすることにした。そうすれば、無駄な喧嘩は増えないのだ。
母は朝になれば夜電話をしたことでさえ忘れるのだから。 母から何度もかかる着信に出なかった。
翌朝「昨日の電話はなに?」と言えば、大抵「なんでもないよ」と言うのだから。朝には気持ちが落ち着くのだろう。
最初のコメントを投稿しよう!