第二章 毒親からの洗脳

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たまに、母の祖父母宅で集まって行う行事のイベント。 母の姉には、わたしと一回り離れた娘と、3個違いの息子がいた。姉妹のいないわたしは、会えることがとても楽しみで嬉しかった。 いとこの姉は、12歳も違うため忙しく、たまにしか集まりに来れることはなかった。来たときはいつも年相応のわたし好みのプレゼントを買ってきてくれる。到底父と母が買い与えてくれるものとは違うのだ。 いとこの兄は、当時は思春期真っ盛りの男の子。容姿も細くてかっこいい。 かたや、デブでブスなわたし。年を取るにつれ話したりしなくなる。 そんな楽しい会の時決まって母は、わたしを叱り飛ばすのだ。 「この皿、キッチンに持って行きなさい!!!!洗ってきない!!!!あれ持って来て!写真撮って!ちゃんと撮れてるの!!」 次から次に強い口調でわたしに言う。 少しでも嫌がると更に怒り「あんたは子供なんだからね!わたしは親よ!」といい放つ。親戚はわたしをかばってくれる。けれど母はいつもこの調子だ。 味方がいるのが少し嬉しかった。 ただ、子供のわたしには母は全く理解できなかった。 楽しかった会は、大きくなるにつれ苦痛でしかなくなる。 のちに勝手に解釈したが、そういった集まりになるとアルコールの量が増すのだ。母は怒り上戸なのだろう。 酒の量が増すとヒステリーが増える。 子供のわたしにはこれを理解するまで時間がかかった。。。 また、母はプライドが高い。 他の親戚にわたしは子育てがしっかり出来ている。わたしを使いっぱしり、見栄を張りたかったのだろう。 母は言う「姉は息子、娘のことをいつも褒める。あんなのおかしい!わたしは自分の娘を他人に褒めたりしない。」 確かに母に褒められたことは殆どない。 父も褒める人ではないから。わたしは褒められることの憧れが人一倍強くなっていた。 すごいねー!えらいね!ありがとう!よく頑張ったね! 笑顔で言われる、それだけで子供は何もいらないのに。
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