第3章「猿飛 鞠」
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第3章「猿飛 鞠」

―好意を抱いている殿方の“ぬくもり”を頂戴することー こう言うと、ムフフなことをご想像される方も少なくないだろう。 しかし、未成年のくノ一が、好意を抱いている殿方と“まぐわい”をすると、刺激が強すぎて“チャクラ”が暴走し大変なことになってしまうので禁忌とされている。 では、どのように“ぬくもり”を得るのかと言うと、一つは、お互い着衣の状態のままでハグをする。2人が恋人同士であれば容易いことかもしれないが、そうでない場合、この方法は使えない。となると、残された方法は、意中の殿方の脱ぎたての衣服の“ぬくもり”を吸収するしかないのだ。 この方法は、非常に危険だ。誰かにバレれば、生徒会長である美影は、男子バスケットボール部に侵入し男子生徒の脱ぎたての衣服を着用しフンガフンガと匂いを嗅いで恍惚としていた“変態”として、社会的な“死”を受け入れなければならない。 男子バスケットボール部員全員が体育館へ向かって移動したことを確認すると、美影は、父が発明した“忍び七つ道具”のひとつ“ワンタッチ☆くノ一さん”のボタンを押し、紫色のミニスカート丈の着物に網タイツ、黒の額当てというくノ一スタイルに変身した。     
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