ぬくもりを欲するくノ一
全5/5エピソード・完結
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第4章「部室の中心で円陣を組む」

部室に入って来たのは、なんと、噂の徳川くんと、豊臣くんだった。 美影は、2人が入って来ると同時に、部室全体に“結界”をかけ、部室の外に出られないようにした。 鞠は、幻術“裸眼”で、滅茶苦茶になった部室が元の状態に見えるように仕掛けた。 (この術も、保って5分が限界だ……) 美影は、忍法“以心伝心”で鞠の脳に語りかけた。 (私も、5分が限界ね……) (術が切れると同時に、例の作戦に出るぞ!) (御意!) 「はあー……あなたは女の子たちにモテモテだから、彼女たちを振り切るのに、いつも苦労するわ……」 と、豊臣くん。 「ああ、苦労を掛けてスマナイ……だけど、あのファンの子たちの半数くらいは君狙いだよ? 俺だって気が気じゃないんだ」 と、徳川くん。 「あら? それって“ヤキモチ”?」 (おい、鞠……なんか、2人の会話、違和感を感じないか?) (大いに感じるわ……もう少しだけ様子を見よう) 「やっと……2人きりに……なれたね……」 激しく抱き合う2人。 「ちょっ……ちょい、ちょい……待ちーやー!」 予想外というか、予想通りの展開にびっくりし術は切れ、突如姿を現した2人のくノ一。     
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