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自宅アパートの鍵を開けると
玄関には亮平の靴
浴室からはシャワーの水音がする
『亮平帰ってるんだ』
バッグを床に置き
冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出す
ふたつのグラスに注いだところで
浴室のドアが開いた
「おかえり佳菜子」
腰にタオルを巻いただけの姿で
頭を拭きながら亮平が笑う
「ん…ただいま」
「暑かったろ
シャワー浴びたら?」
「うんそうだね」
亮平の横を通り浴室に入ろうとすると
腕を掴まれた
亮平の方を向く私の唇に
チュッと亮平の唇が重なった
シャワー浴びたばかりの彼の熱い湯気が
私の身体を包みこむ
「早く出てこいよ!」
クスと笑う亮平
「もぉ~!」
私も笑いながら浴室の扉を開けた
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