第3章 前カレとの再会

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自宅アパートの鍵を開けると 玄関には亮平の靴 浴室からはシャワーの水音がする 『亮平帰ってるんだ』 バッグを床に置き 冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出す ふたつのグラスに注いだところで 浴室のドアが開いた 「おかえり佳菜子」 腰にタオルを巻いただけの姿で 頭を拭きながら亮平が笑う 「ん…ただいま」 「暑かったろ シャワー浴びたら?」 「うんそうだね」 亮平の横を通り浴室に入ろうとすると 腕を掴まれた 亮平の方を向く私の唇に チュッと亮平の唇が重なった シャワー浴びたばかりの彼の熱い湯気が 私の身体を包みこむ 「早く出てこいよ!」 クスと笑う亮平 「もぉ~!」 私も笑いながら浴室の扉を開けた
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