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そして挙句の果てにはその男子に「あなたとは仲良くできません」と言えと強要してくる。
それが中学の頃からの彼女のやり方だった。
彼氏が欲しいという欲求はそんなにないけれど、みんなと壁を作って友達すらできないことが辛い。
すぐに『姫松さんは高嶺の花だ』と言われるようになった。
それでも校内を歩いていると、すれ違いざまに私を憧れの目で眺める男子は何人もいたの。
「下駄箱にラブレター」なんてことも何度かあった。
余談なのだけれど、下駄箱にラブレターが入っているシーンを物語で最初に描いたのは誰なのかしら?
そのワンシーンで「登場人物がモテモテ」って表現できるんだから、この表現を最初に考え出した人は天才よね、って思う。
まあ一度に複数のラブレターが入っているシーンをよく見かけるけど、そんなのはあり得ないよね。
先に入っている手紙を置いたまま、その上に自分のラブレターを置く人っている? いないよね、普通。
まあ何はともあれ、私の学校の下駄箱が鍵付きでなくて良かったわ。
えっと、何の話だったかしら?
そうそう、私がモテモテだってお話ね。
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