15人が本棚に入れています
本棚に追加
1-2:恥ずかしい秘密を探せ!
◆◇◆
『恥ずかしい秘密、恥ずかしい秘密』
頭の中で繰り返してるうちに、なんだかこちらが恥ずかしくなる。だけどそんなことは言ってられない!
--だから毎日いずみを観察することにした。
学校ではできるだけいずみと行動を共にしてる。いつも一緒にいれば、恥ずかしい失敗をしたら目撃できるし、何か秘密があれば、それを見つける確率が高くなるからね。
でも、高校生になってからずっと観察を続けているけれど、なかなかこれといった秘密は見つけらないまま、二ヶ月も経っちゃったの。
さすがに女子高生モデルをしてるだけあって、普段から人目を気にしてるから隙がない。困ったちゃんだわ。
早くいずみの秘密を見つけたい--
ああ、悶々するっ!
そんなある日、学校からの帰り道。とうとう見つけちゃいました。いずみの恥ずかしい秘密。
◆◇◆
その日、学校から最寄り駅までの下校路を、いずみと私は歩いていたの。
「おい、あれ見ろよ」
「おお、めっちゃ美人だな!」
長身の美人が二人並んでいるから、いつも周りはざわつく。私もいずみも、注目されていることはわかっているから、動作も表情も気を抜かないのが当たり前。
最初のコメントを投稿しよう!