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ちーが小学校にゆくようになって少しすると、
おとなりの席の男の子が大きな声で聞いてきたの。
「おまえ、なんでばあちゃんみたいな髪の色してんの?」
ちーはお顔が真っ赤になるのが解った。
「おばあちゃんじゃないもん・・。」
「母ちゃんが言ってたよ。おまえの白くなる病気うつらないかって。」
ちーは下を向いた。お腹の底が熱くなった。
「病気じゃないもん・・。」
「おまえ目の色も変だし。気持ちわるーい。
宇宙人だ。おまえ宇宙人なんだな。」
そしてうっちゅうじんっ!うっちゅうじんっ!と手拍子をつけて囃し立てはじめたの。
そしたら周りの男の子たちが、一斉に手拍子をしはじめて、
声をそろえてうっちゅうじん!と言い出したの。
「おまえが気持ち悪いから、とーちゃんいなくなったんだろ?」
ちーは恥ずかしくて、悔しくてでぽろぽろ涙が出てきた。
そのまま教室をでて、お家に逃げ帰って、
びっくりしたかあちゃんのお膝でわんわん泣いたの。
泣きながらとぎれとぎれに学校での事を話すと
かあちゃんはゆっくり髪をなでてくれた。
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