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3咬み目
なんとなく予感はしていたんだ。今日もまた…って。
「なんだ、今日は驚かないのか?」
「なんとなくだけど、予感が当たった。」
「そうかそうか、優牙もオレに会いたかったのだな。」
いそいそと嬉しそうに俺の服を脱がしにかかるジン。毎回思っていたのだが、自分だけ脱がされるのは癪だ。どうせ夢なら自分の好きなようにしてやる。
「待て、お前も脱げ。」
「ん?」
「俺だけ裸なんていくら夢でも嫌だ。お前も脱ぐなら許してやる。」
「愛しいな、そんな要求ならいくらでも聞いてやろう。」
やはり、というべきか。この間渡辺さんにジンのシャワーシーンを見せられたせいでしっかり腹筋やら背筋を見た俺は、夢の中でもそれを見事に再現していた。
ぺたぺたと触ってみる。感触もリアルだ。俺の薄い腹筋と違って、しっかりと厚い筋肉が感じられる。試しに指でつついてみると固く締まっていた。
「なんだか今日の優牙はやけに積極的だな、嬉しいぞ。なぁ、優牙今日は少しだけ進んでみないか?」
「先に?」
本当に嬉しそうにほほ笑むジンは、その長い指をそっと俺の唇に這わせる。その仕草で感ずいてしまった。
「まさか…」
「少しでいい。本当に無理なら途中でやめて構わない。この愛らしい唇で、オレを咥えてくれないか?」
正直、嫌だ。いくら夢でも男のモノを咥えるなんて。でもそれをジンはしてくれたんだよな。
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