0人が本棚に入れています
本棚に追加
6話
救が現れてから空と夢都、両者警戒していた。
夢都が落ち込んでいると姿を射手矢は何となく見ていた。
夜、芳香と三菜が帰っていると前から救が歩いてきた。
芳香は警戒する。
「何の用」芳香が聞く。
「怖がるなって。俺は人間だ」救は笑顔だった。
そこに後ろから力弥がやって来た。
「芳香、三菜」
力弥は近づき救を攻撃しようとすると救は拳で力弥の身体を殴った。
しかも一発だけで力弥は倒れてしまった。
「力弥」
2人は駆け寄る。
「安心しろ。死なない程度に抑えているからな」救は悪びれていなかった。
救は芳香の頭を掴む。
「お前たちに提案がある。もし俺の魔法の力を渡せばこれ以上お前たちに危害を加えない」
救は笑いながら去っていった。
芳香は怖くなった。
翌日、芳香はその事を夢都達に話した。
全員暗い表情になってしまう。
「ここまで来たら渡した方が良いかもしれないな」武蔵は弱気だった。
「何言っている。俺は絶対に渡さない」射手矢は武蔵の発言を否定した。
「でも力弥ですらここまで傷付いたのに」
「俺は絶対に悪に屈服しない」
射手矢の態度に武蔵は呆れて出ていった。
武蔵が外を歩いていると音根と竜馬が付いてきた。
「説得しに来たのか?」
「違うよ。ただ心配だったから」音根は言った。
竜馬は武蔵の側に寄る。
「俺は使命のために戦っているだけだが屈服はする気はない」
竜馬の言葉に武蔵は顔を上げる。
音根は武蔵を見る。
「射手矢は最初、魔法使いとして1人で行動していたの」
竜馬と武蔵は注目する。
「私と夢都、信長が魔法で悪人と戦っている時、そこに射手矢がやって来たの。そして射手矢も協力して悪人と戦ったの。最初、射手矢はその場だけ協力しただけだったけどでも孤独の中、戦っていた射手矢を見て夢都は誘った。そして射手矢は誘いを受けて一緒に戦う事に決めたの。射手矢は人を守る事という使命感が強いのよ」
それを聞いた竜馬は戦う意味を持っている射手矢に興味を持つ。
射手矢は玄関にいた。
「どこに行く」夢都が聞く。
「気分転換に散歩する」
射手矢は出ていった。
射手矢が歩いていると救が現れた。
「怖い顔してどうした?」
射手矢は憎んだ。
「そんな顔するなよ。それより部下の話楽しみにしているからな」
するとそこに貴虎と鮫来がやって来た。
「よく俺の場所が分かったな」
「GPSを仕組んだからな」
最初のコメントを投稿しよう!