3話

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そして不機嫌になった射手矢は魔法の力でその場からテレポーテーションで消える。 夜、貴虎達はアジトに戻り、入手した情報を空達に話す。 「分かった。その財布を今回の復讐の材料に使おう」 「いやそれなら買えば良いだろ」 「ちゃんと本人の財布を使わないと。それに誓約書があるかもしれないし」 その頃、夢都達もアジトにいた。 「とりあえずこの財布を回収しないとね」音根はネットの画像を見て言った。 「でもまさかこんな奴が持っているとはな」武蔵は言った。 「とりあえず明日の夜、決行だ」夢都は全員に言った。 しかし竜馬は面倒そうだった。 それを射手矢は冷たい眼差しで見る。 そして全員がそれぞれ別行動を始める中、三菜が呟いた。 「何であのルパン達は復讐をするのかな」 「それがあいつらにとっての正義なんだろ」竜馬が答えた。 夜、空はその同級生から得た情報を元にメモに書いていく。 「まだ起きているのか?」牡矢が起きてきた。 「まぁあな。俺も昔、いじめられたから彼の気持ちは分かる」 空は昔の事を思い出していた。 「……そうか」 「だから俺は依頼者の無念を晴らしたい」空は心に決めていた。 そして翌日、空と牡矢、彩は健太の留守中に家の中に侵入すると既に夢都たちがいた。 「9人かかりで俺たちを攻撃する気が」牡矢は面倒そうに言う。 すると夢都は財布を見せる。 「それは…」空が目を見開く。 「机の上に乗っかっていたよ。しかも中に誓約書があったし」 「返せ!」空は夢都の側に行くが力弥が空を蹴り飛ばす。 「返せってこれはお前のものじゃないだろ」力弥は嫌味っぽく言った。 空は悔しそうな目で見る。 そして顔を下に向ける。 「俺は昔あるやつにいじめられていた。だからせめていじめられた人の心を救いたいと思って復讐しようと思っただけなのに」 空は同情を誘おうとする。 それを見た牡矢と彩も思わず表情が重くなる。 「同情なんてしない。俺達には関係ないからな」射手矢は冷たかった。 しかし夢都も表情を曇らせた。 しかし夢都達はテレポーテーションで消えた。 夢都たちはアジトに戻り財布を見る。 「これが高級店の財布ね~なんか安っぽいな」芳香は何となく言った。 すると射手矢が気付いた。 「これは偽物だ。ただ似ているだけだ」 それを聞いた全員が驚いた。 そして夢都は気付いた。
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