4話

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貴虎と凛が買い物から帰っていると建物の裏から音が聞こえた。 そして覗いてみるとそこには正輝たちに殴られている柳賢がいた。 そして賢は不良たちに財布を奪われた。 正輝たちが去った後、貴虎と凛は賢に近づいた。 「お前、いじめられているのか?」貴虎が聞く。 「関係ないだろ」賢は去ろうとした。 「俺たちが復讐してやっても良いんだぜ」 それを聞いた賢は思わず振り返る。 「……本当にやってくれるのか?」 「勿論だ。特別に無料でな」貴虎は言った。 賢は考える。 「……でもこんな事悪い事だし」 「嫌ならいいんだ。でも俺たちはこれを正義だと考えている」 「分かった。頼むよ」賢は頼んだ。 そして依頼を引き受けた貴虎と凛は帰っていった。 賢も帰ろうとした時、そこに夢都と音根、射手矢、竜馬がやって来た。 「君、、彼に何が頼んだよね」音根が聞く。 賢は黙り込む。 「復讐なんて頼んでいないよな」 竜馬は賢を睨み付ける。 「余計な仕事を増やすなよ」 「やめろよ」 射手矢は竜馬を遠さげる。 賢は逃げるように去っていった。 「お前は何でやる気がないんだよ」射手矢が聞く。 「面倒なんだよ。この力を手に入れたために正義のために戦うという事が」 竜馬の言葉に音根と射手矢は呆れた。 アジトに戻り貴虎はその事を空たちに言った。 「何で私たちが無料で仕事をしないといけないの?」 「納得いかないな」 彩と空は反対だった。 「お前たちは別に良い。俺だけでやる」 「まぁ俺たちは正義の味方だからな」鮫来は賛成だった。 「何でそこまで助けようとするの?」凛が聞いた。 「あんな事をするクズたちに何も制裁がないのはおかしいし後味がわるいからな」貴虎は言った。 戒は貴虎の側に行く。 「そういえばもうすぐ受験シーズンだな」戒は何となく言った。 それを聞いた貴虎はある閃きを思いつく。 貴虎が外に行くと後ろから恵令奈と凛が付いてきていた。 「何の用だ?」 「私も気になるから来た」 「そうか。でも凛、相変わらず感情がないな」 「私はただ空達に従って動いているだけだから」 凛には感情がなかった。 そのため空達の言う事をただ聞く操り人形のようだった。 そしていつものように正輝の部屋に侵入すると部屋には大量の毛虫が飼育されていた。 「いや、無理無理無理」恵令奈は恐怖に陥り部屋から逃げていった。 凛は何も感じていなかった。 すると後ろから射矢と芳香、信長がやって来た。
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