ＲＶＳＭ

４話

「まだ怪盗どもか」信長はため息をついた。
貴虎たちは警戒する。
「この毛虫、別世界に生息する生物だけど結構な毒を持っていて危険だよ」芳香は言った。
それを聞いた貴虎にある考えが思いつく。
それはもし正輝がこの毛虫をいじめに使っているとしたら本当に止めないといけないと感じた。
「悪いがこの毛虫は今は渡せないな」
そう言うと銃を取り出しそして催眠煙を撒き散らす。
射手矢たちはその煙に目をやらせる。
そして籠を１つ手に取りそして外に出ると３人は衝撃波を受けてゴミ袋に吹き飛ばされた。
前を見るとそこに夢都、音根、力弥、竜馬がいた。
「こういう事も想定内に入っているんだよね」力弥がその籠に触れると静電気が走り竜馬は痛がる。
「想定内に入っている割には甘いな」そこに空と牡矢がやってきた。
夢都は空に近づこうとした。
「魔法使い、これだけは絶対に果たしたいんだ。だから見逃してくれ」貴虎は言った。
射手矢は貴虎を見る。
「そんな罠に引っかかるわけ」
力弥が話している最中に射手矢は肩を掴む。
「……いけ」
それを聞いた３人は驚く。
「何言っているの？　１匹でも多く」
怒る音根に夢都は落ち着かせる。
空達は去っていった。
「なぜ止めた？」
力弥が聞くが射手矢は何も言わなかった。
空達はアジトに戻っていた。
「しかしあのホウキ何で俺たちを見逃した？」空は気になった。
恵令奈たちは考えるが思いつかなかった。
「でも何で彼らは私たちを捕まえようとしないのかしら」彩は気になった。
翌日から貴虎は賢を含めていじめられている生徒たちを集め復讐の話である提案をした。
「でもそんなうまくいくんでしょうか？」
生徒たちは不安だった。
賢も同じだった。
「怖いなら別に良いんだ」貴虎は言った。
賢は重い表情だった。
「俺はこの提案に賭けてみたい。何もしないでただあいつが幸せに暮らすのは俺は嫌だ」
賢の言葉を聞いた生徒たちはしばらく考える。
「……そうだな」
生徒たちは賛成した。
そして正輝が合格する事を前提にその計画の練習をする。
その頃、夢都たちの間では気まずい雰囲気が流れていた。
芳香は射手矢に寄った。
「何で見逃したの？」
「あいつは何が俺と似ていると感じてな」
しかし力弥は納得いかないようだった。
「あの時は中学生に悪い事をしちゃいけないみたいな事を言っていたくせに随分都合がい