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5話
空たちはアジトに集まり報酬の分け前をしていた。
「しかし結構儲かったね」彩は喜んでいた。
「相変わらずお前はお金が好きだな」鮫来は笑って言った。
「みんなそうでしょ? みんなお金が好きな生き物でしょ?」
するとインターホンが鳴った。
出るとそこには柿崎大蔵がいた。
空は中に入れ大蔵から依頼の内容を聞く。
「実は私の息子はある大学を受験していましたが不合格で落ちてしまいました。でも息子と同じ大学を受けた同級生の女の子は勉強は全く出来ずその大学を受けるには無謀のはずなのに合格しました。なぜ成績が良かった息子が落ちてその生徒が受かるのが意味が分かりません。そして調べてみたらその学校には裏金入学の噂があってそれでもしそれが本当だとしたらぜひ内の息子を傷つけたその大学に復讐をお願いします」大蔵は頼んだ。
「良いでしょう。その分、報酬はしっかり貰います」
「勿論です」
そして大蔵は帰っていった。
夜、全員で話し合う。
「でもあの男、ただ自分の息子が受からなかったから嫉妬しているだけじゃないのか?」貴虎が言った。
「でもこの話は気になるな」恵令奈は興味を持っていた。
「とりあえず報酬が貰えるんだから引き受けない訳がないでしょ」彩は言った。
その頃、あるビルの屋上に1人の青年がいた。
それは勝崎救だった。
薄い赤いコートを着ていて手には銃を持っていた。
「とっとと怪盗と魔法使いを退治しないとな」
射手矢はある事を思い出していた。
それはかつて共に戦った仲間の事だった。
「どうしたの? 大丈夫?」三菜が心配する。
「問題ない」射手矢は外に出ていった。
それを見ていた音根も気になっていた。
翌日、空と牡矢、恵令奈、彩はそのターケットとなる阿川大学に行った。
しかし玄関だと身分証明書などが必要なため4人はグライターで後ろから侵入した。
そして中に侵入するとそのターケットである真木陽太を発見した。
3人は大学内でしばらく待っていると真木は仕事を終え部屋から出ていった。
空たちはその部屋を開けるため作った鍵を使う。
その時そこに警備員がやって来た。
「君たち何やっているんだ?」警備員が近寄って来た。
すると警備員は倒れた。
後ろには夢都と竜馬、信長、三菜がいた。
信長の手には杖が握りしめられていた。
「言っておくがお前らを助けたわけじゃないからな」信長が言った。
そして信長が杖で円を描くと穴が開いた。
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