5話

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空は驚いた。 そして救が空の首を掴むと感電させた。 空は思わず倒れこむ。 「空!」牡矢たちは思わず近づく。 そこに電話で駆け付けた貴虎と鮫気が駆け付けた 2人も目を見開いた。 そして煙球を投げ撤退する。 「まぁ今日は逃がしてやろう。どうせいつでも捕まえられるからいいけど」 救も帰っていった。 その頃、龍と恵令奈、凛、戒は後ろから真木を尾行していた。 そしてしばらくすると真木は高級店に入っていった。 龍たちは部屋の中も覗き見る事が出来るゴーグルを使いドアから部屋を覗く。 すると真木と高年齢の男がやり取りをしていた。 それは裏金入学を裏付ける話だった。 「先生、絶対に大丈夫なんでしょうか?」 「安心してください。こういう事には慣れていますので」真木は笑顔だった。 そして男は札束の入った封筒を渡す。 真木は男に答案用紙を渡す。 決定的証拠だった。 龍たちはそれを録画、録音していると電話が掛かって来た。 戒は電話に出る。 「何? 空が」 それを聞いた龍たちは思わず戒を見る。 急いで戻るとボロボロの空がいた。 「何があったの?」恵令奈が聞く。 「ハンターが現れた」 それを聞いた龍たちは驚いた。 「あいつがこの世界に」戒は震えた。 全員沈黙した。 「あいつ絶対に許さない」鮫来は怒りに震えた。 「今行ってもやられるだけだ」貴虎は否定した。 しかし空は立ち上がり復讐の話を始めた。 「良い材料も集まったしどうせなら派手にやろうか」空は無理に笑顔だった。 空は明るく振る舞うが全員明るくなれなかった。 「空、大丈夫なのか?」貴虎が聞く。 「安心しろ」 恵令奈は心配だった。 その頃、負傷している夢都を見ていた竜馬は戦う事の意味を考え出した。 今まで命を賭ける事など考えていなかった竜馬は初めてこの戦いの危険を感じた。 射手矢と音根も暗かった。 その後、その男の娘の裕子は受験に合格しそして晴れて大学生になれる事が決まった。 「あいつに何もしないのか?」貴虎が怒る。 「まぁ待て。ただその証拠を突きつけるだけじゃつまらないだろ。ちゃんと考えがあるから安心しろ」空は言った。 しかし空は元気がなかった。 その頃、彩はあの時自分を助けてくれた夢都が気になっていた。 敵なのになぜここまで考えているのか分からなかった。 入学式当日、真木がやり取りした男の娘が椅子に座る。 娘はこれから始まる大学生活に期待を抱いていた。
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