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「知っていたよ。でも敢えて付けてあげているんだよ」救はどこまでも嫌な奴だった。
「俺たちの邪魔をするな」
「断る。俺にとってこれは正義だからな。だから悪人のお前たちを成敗しないとな」
「俺は自分のやっている事を正義だと思っている。人の無念や悲しみを救うための正義だと」
貴虎の言葉に射手矢は少し共感した。
「まぁいい。だが君たちは狙われる側でもあり狙う側でもある事を忘れるな」
そして救は去っていった。
貴虎も去ろうとした。
「なぜお前のしている事は正義だと思うんだ」射手矢が聞いた。
「俺がそう信じているからだ。世間はこれを悪だと思っているがそれでも俺はこれが正義だと信じている」
貴虎は去っていった。
射手矢は今まで単純な悪党だと考えていた怪盗に疑問を抱き始めた。
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