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空達はアジトで休んでいた。
するとインターホンが鳴った。
恵令奈が出るとそこには芳香がいた。
「あなた…」恵令奈は警戒した。
「誰?」
彩が芳香を見ると驚いた
「依頼があるの」
恵令奈は不審に感じた。
そして芳香をアジトに入れるが空達は怪しく思っていた。
「お前、スパイしに来たのか?」龍は疑った。
「違う。私は」
龍は怒ろうとしたが「まぁまぁ」と鮫来が宥める。
「実は増田美香という女性が結婚詐欺師の生田俊哉にお金を騙しとられたの。だから彼女を助けたくて」
「そうか。でもなぜ俺たちに頼むんだ?」貴虎が聞く。
「そうだな。第一そいつとはどんな関係なんだ?」戒も聞いた。
「……彼女とは昨日出会った。泣いている所を見つけて話を聞いたら詐欺にあったと聞かされて。それで助けたいと思って……それに私じゃどうしたら良いか分からなくて」
空達も困ってしまう。
「悪いがお前の依頼は」
「引き受けるよ」
「おい!」
彩の言葉に戒は突っ込む。
「人の心を救うのが私たちの使命なんだし報酬もたくさんあるから良いとするか」
空達も引き受ける事にした。
「……もし騙すような真似をしたらただじゃおかない」龍も了承した。
「ありがとう」芳香は喜んだ。
その頃、夢都と武蔵がビルの屋上で休んでいるとそこに救がやって来た。
「お前…」武蔵は杖を構えるが救はムチで武蔵を攻撃した。
武蔵は痛がる。
そして顔を上げ危険に感じた。
「しかしまさかこの世界にあんなお宝が眠っていたとはな」
「どういう事だ」
「凛の事だよ。まさかあの女があんなお宝を持っていたとはな」
そして救は消えていった。
夢都と武蔵は救の言葉が気になった。
その頃、空と彩、芳香は被害者と予想される女性たちの家を回っていた。
女性たちは皆、俊哉に結婚の約束をしていたがしかし美香の話や俊哉に嫁も子供もいるという情報を話すと女性たちはショックを受ける。
芳香はその情報収集能力に関心していた。
そしてその女性達からも復讐を頼まれる事となった。
アジトに戻り空は復讐内容を全員に伝えた。
「じゃあ1週間後、やるとしますか」鮫来は気合を入れた。
「その前にせっかくだ、被害者も集めるとするか」牡矢が提案した。
空達の会議を見て芳香は空達がただ報酬のためにやっているのではなく本当に他人の心を救いたくてやっていると感じた。
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