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10話
彩は夢都に告白するか迷っていた。
夢都の事は好きだが敵でもあるため告白する事は空達への裏切り行為になるのではないかとも考えていた。
すると龍が隣に座る。
「あの女、本当に何もしなかったようだな」龍は呟いた。
するとインターホンが鳴った。
出るとそこには雪佳奈美がいた。
「実は彼氏にフラれて頭にきて復讐してほしいんだけど」
「具体的に教えて下さい。何をされたか」空が聞いた。
「知らねえ。つーかあいつ何で私をフルんだよ」
佳奈美の下品な態度に空達は引いていた。
「それが分からないと復讐は出来ません」
「アハハハハ!!」佳奈美は手を叩いて大口で笑う。
それを見た牡矢、龍、貴虎、鮫来、戒は汚くて下品な女だと感じた。
空は一応、依頼を引き受ける事にした。
佳奈美は帰っていった。
「しかし汚い女だな。あいつ手を叩いて笑うって猿のおもちゃかよ」龍は言った。
恋心に悩んでいた彩は自分もあんな女じゃないか心配になった。
空と龍、彩は面倒に感じながらも元彼の孝一のところに向かっていた。
3人とも面倒に感じていた。
すると夢都と射手矢、音根がいた。
「またお前たちか」
「悪いが復讐はさせない」射手矢が言った。
「……まぁ今回の復讐は失敗でも良いかな」空はやる気がなかった。
夢都たちも驚いた。
「元気にやっているようだね」
振り返るとそこに救がいた。
「お前…」
「怪盗、魔法使い、そろそろ野放しも飽きてきた。本格的に動こうと思う」
両者は警戒した。
救は壁にもたれつく。
「そういえば凛の事は知っているのかな?」
「どういう意味だ?」龍が聞く。
「いや、知らないなら良いんだ。むしろその方が楽だからな」
空は何が嫌な予感を感じた。
「しかしお前の仲間、まさか敵が2人もいるとはな」
空は耳を疑った。
救は笑顔で去っていった。
動揺する空達は去ろうとした。
「依頼はどうするんだ?」夢都が聞く。
「どうせあの女の事だ。下品だから男に逃げられたんだろう」
「依頼者はお前の事を信用して頼んだんだろ」夢都は怒った。
夢都の言葉を聞いて彩は余計惹かれた。
「俺たちは自分の信じる正義だけを果たしていくだけだ」
するとドアが開いた。
「あのう、静かにしてもらえませんか?」孝一が低姿勢で注意した。
「あんた佳奈美という女の元彼か?」龍が聞いた。
「そうですけど」
6人は中に入れてもらい孝一から話を聞く。
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