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11話
「ふさげるな」牡矢が怒った。
「魔法使いを好きになるなんて」
牡矢が感情的になるが貴虎と龍が押さえる。
「でも私は別にいいと思うよ」恵令奈は責めなかった。
「そうだね。別に誰だって人を好きになるんだし」鮫来も同じだった。
凛はただ見ていた。
「お前ら……」
「どうでも良いがなぜお前はそんなに拒絶する?」戒が聞く。
牡矢は黙り込む。
みんな不思議に感じた。
夜、彩が公園で休んでいるとそこに夢都がやって来た。
彩は驚く。
「あなた…ていうより何でいつも私の前に現れるの?」
「今、1人でいるのはお前だけだよ。だから聞きたい事がある。お前は何のために怪盗をしている?」
彩は一瞬動揺する。
「それは……誰かを助けたいからよ」
夢都はそれを聞いても分からなかった。
「でも何でそんな事聞くの?」
「俺は自分の正義が分からなくなっているからだ」
それを聞いた彩は夢都の意外な言葉に驚いた。
その頃、三菜がアジトで1人でいると電話が掛かって来た。
三菜は嫌な気分だった。
その頃、救は大富豪の男の家にいた。
「しかしお宝の方はちゃんと手に入れる事が出来るんだろうな?」
「勿論だ。ちゃんと金も用意しとけよ」
「分かっているさ。5千万だろ?」
すると救は男の顔の横の瓶を銃で割った。
男は駆け寄る。
「何をする。この瓶は1千万もするんだぞ」
「あのお宝をたった5千万円で買おうとするお前が良く怒れるな」救は偉そうにソファーに座る。
「その瓶なんて今から手に入れるお宝に比べたら軽いだろ」救は開き直っていた
翌日、空達がアジトで暇をつぶしているとインターホンが鳴った。
出るとそこには雅美がいた。
雅美をアジトに入れ話を聞く。
「実は夫に毎日DVを受けています」
それを聞いた空達は言葉が出なかった。
雅美は辛そうだった。
「分かりました。引き受けましょう」
「でも私の夫は井島大樹ですよ」
それを聞いた空達は驚いた。
井島大樹は日本を代表する俳優で世界でも人気のある人物だった
空はある考えを思いついた。
それはこの光景を全国ネットで後悔するという事だった。
世界規模で人気があるならその分不祥事を起こせばその影響も大きいと考えた。
早速、空達は雅美の案内を受けて家に入る。
そして雅美の持っていたビデオカメラを使い、準備を始める。
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