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恵令奈と彩は別部屋で不安に感じている雅美を励ましていた。
空と鮫来、貴虎は手分けしてカメラを仕掛けそして準備を完了させた。
空達は一旦家から出て歩いて帰っていると携帯の音が鳴った。
「やっぱり来たか」牡矢は言った。
そして全員、雅美の家に戻る。
着いた先には夢都たちがいた。
身体が重くなっていた。
「予想通りだな」空の手に引力ネットがあった。
「それは…」
「これを家全体にかけておけば不審者が現れた時、その不審者を地面に押し付ける能力があるんだよ」
すると空は引力ネットの力を弱めた。
夢都たちは体が楽になった。
彩は夢都たちの側に近づく。
夢都達は驚いた。
「やれやれ。まぁこんな事も予想済みだけど」信長が言った。
すると空達の身体が浮かび上がった。
「これは…なんだ」空は慌てる。
「引っかかったね」竜馬は笑顔だった。
「これは物体浮立の魔法だよ。あなたたちがここに戻ってくると思ってこれを仕掛けたのよ」音根は挑発する。
しかし夢都はその魔法を解除する。
「何するのよ」音根は怒る。
夢都も分からなかった。
すると突然、両者が吹き飛ばされた。
空と夢都たちの前には救がいた。
「怪盗に魔法使い、全員集まってくれて嬉しいぞ」救が笑顔だった。
「三菜、ご苦労だった」
それを聞いた夢都たちは思わず三菜を見る。
三菜は暗い表情だった。
「どういう事だ」武蔵が聞く。
「彼女はお前たち魔法使いの事を調べるために送り込んだスパイだ」
それを聞いた夢都たちは驚く。
それは空達も同じだった。
「ふさげるな。お前、今まで俺たちを騙していたのか?」
力弥は怒るが三菜は黙ったままだった。
三菜が救の元に行こうとする。
「お前は本当は迷っているんじゃないか」戒が腕を掴み止める。
三菜は迷う。
戒の行動に空達も見守る。
「敵に手を差し伸べるとはお前も変わったものだな、戒」救は笑っていた。
空達は違和感を感じた。
「どういう意味だ」
「戒はかつて俺と共にハンターをやっていた狩人だ」
それを聞いた両者に衝撃が走った。
「戒、俺たち共にハンターをしていた仲間だよ」
戒も重い表情だった。
思わず三菜も戒を見る。
「どういう事だよ。戒」
感情的になった鮫来は戒の胸倉を掴むが恵令奈と貴虎は鮫来を抑え込む。
「救、俺は正義のために狩人をやっていた。だがお前は悪に手を貸すようになった。俺は
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