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桜の木の女の子
そして、雪は溶け、気温はどんどん上がり、桜の木の蕾も大きくなりだしたころ
俺は、あの女の子と出会った桜並木を歩いていた、ふと、一本の桜の木の前で立ち止まり、何故かそれまで忘れていた女の子の存在を思い出した。
自分と同じ、一人ぼっちの女の子・・・
彼女は一体どこに行ってしまったのだろう・・・
やがて、満開の桜が咲いて並木道は桜のトンネルとなった、俺はやっぱりその並木道を歩き、そして一本の桜の木の前で足を止め、満開の桜を見つめ、抱いていた疑問がすこしだけ解けたような気がした。
桜の木の下に死体を埋めると、その死体の養分で桜が綺麗に咲くらしい
女の子と出会った、その桜の木は・・・他の桜よりずっと綺麗で・・・まるで光輝いているようだった・・・
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