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「なにあれ」
アナスタシアさんのそばにいる女性が指をさした先の壁に森が広がっていた。プロジェクターの映像を壁に映してるようにも見えた。
みんなが躊躇していた。僕自身実際に異世界の扉を目の当たりにして怖気付いていた。でも、行かなくてはならない。魔王を倒すために。
「行きましょう!」
振り絞った僕の声が廃屋に響く。他のみんながうなずいて荷物を抱えて扉の前に並ぶ。先頭の僕はゆっくりと歩み出す。
冒険が始まろうとしていた。
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