うちの父方のじいさんの家で見ちまったモノの話をする

3/56
前へ
/56ページ
次へ
で、問題なのはこの後なんだ。 事件が起こった夏休みはちょうどおれが四年生、弟が一年生だった頃だ。 おれたちはその時も例年通り村を気ままに遊びまわった。 森もあれば川もあるし、東京じゃ出来ない事がいっぱいあったからな。 そのうち地元の子供達とかとももちょくちょく遊ぶようになってた。 名前はNってしておくけど、近所に住んでる同い年ぐらいの男の子がいて、そいつと川で遊んでたとき不意に言われたんだ。 「お前達の家って"タジョウサマ"の家なんだろ?」 始め、俺たち兄弟二人はNが何を言ってるのかは全然分からなかった。
/56ページ

最初のコメントを投稿しよう!

72人が本棚に入れています
本棚に追加