ぬくもり。

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「ママがママで良かった。」 と、夜布団の中で小4の娘が言った。 私は笑顔で、 「どうして?」 と聞いた。 「だって他の人がママだったら、 絶対、無理矢理学校に行かされるもん。」 と言っていた。 娘は去年、1年間不登校で、学校に行っておらず、今年は担任の先生にも恵まれて、 泣く日もあるが一応、一日2時間程、学校に 続けて行ける様になった。 その日の気持ちによって、行ける時間帯が違うので、私が送迎している。 たった2時間でも、学校に行ける様になった 事は大きな進歩だと思う。 私は娘の気持ちや精神状態が、一番大事だと思っているので、無理矢理、首根っこ引っ張って、車に乗せる様な真似はしたくない。 甘やかしているつもりは無い。 怯えて拒否反応を示している娘の気持ちに、寄り添って、娘のペースで歩んでいく事が大事だし、一番の近道になると思っている。 娘はママの、においが大好き、と 首すじに顔を、くっつけてくる。
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