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だが、そうこうしていくうちに、少しずつではあるが、病気について理解できるようになっていった。要はマンガに使えるくらいの情報が集められればいい――わたしたちはそう開き直って取り組んだ。
そんなことがあったので、わたしは、医者という職業や職場環境について、巷の人々よりは理解があるほうだと自負している。
だから、診察中、彼らがぶっきらぼうな口を聞こうが、こっちが病状を話している間、イライラと貧乏ゆすりをしていようが、気にしない。1時間も待たされたのに、3分しか診てもらえなくても「仕方がない」と思う。パソコンの画面ばかり見て、こちらの顔なんて見ようとしなくても……さすがにこれは気になるが、「診断には必要ない」と言われれば、「ああ、そうですか」と引き下がるつもりだ。
けれど。
わたしはモノではなく、人である。
理解するにも限度がある。
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