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次の休み時間、私はゆいちゃんに問いかけた。もちろん石塚先生のことだ。ゆいちゃんは霊感はないけど、よく勘が働く子だった。こないだ私が大切にしているビーズの指輪をなくした時も場所を当てたし、近所の駄菓子屋さんのくじ引きもよく当ててた。更に私の悩み事も言い当ててしまうほどだ。だから石塚先生のことも何か分かるかもしれないと思いう期待はあった。ただ私も薄々分かっていてもそうじゃありませんようにと心のどこかで思う部分もあった。
しかし、その期待はあっさりと裏切られた。
ゆいちゃんは「多分だと思うけれど、先生を殺したのも今までのバラバラ殺人も石塚先生の仕業じゃないかって思うの。百日紅を見たときだってちょっと不気味そうに見てたし、勝俊君が起きた時もどっかで違和感があったんだ。だってちょっと触った程度じゃ普通起きないじゃない。」
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