第三話 The most I can do for my friend is simply to be his friend.

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「よし、これでボッチは回避・・・」 「い、今何か言いました?」 「いや、なにも・・・」 安堵の声が漏れてしまった。 「問題は残りの二人は誰にするか、ですね」 「・・・・・・彼はどうかな?」 僕は窓際の席に一人頬杖をつき、窓際を眺める男子を指差した。 「えと・・・、四方くん、ですか?」 「そう。僕の友達・・・多分」 「多分て。じゃあ、誘いましょ!」 僕は徐に重い腰を上げ、四方くんの席へと向かうと、澪標さんもひょこひょことついてきてくれた。 「あの、四方くん?」 彼の名を呼ぶが、まったく反応しない。 シカトとは。地味に傷つくんですけど。 「よ、四方くーん?おーい?」 彼の目の前で手を振り、もう一度声をかける。 すると、彼は耳元に手を近づけ、こちらを振り返った。
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