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「あ、ごめんごめん。音楽聴いてたー。んで、何?」
音楽聴いてただけか。無視されたかと思った。
「四方くんって、もうグループ決めてるの?」
「グループ?・・・ああ、あれか、林間学校?」
「そう、それ。よかったらどうかな?」
改めて要件を伝えると、彼は少し悩んだ末、「いいよ」とあっさり承諾してくれた。
正直めちゃくちゃほっとした。とても心強いな。
RPGで新しい仲間が出来る主人公ってこんな気持ちなのかな。
「んで、僕らの他にあと二人どうする?」
「いや、あと一人だよ」
「え?どゆこと?」
そんな会話をしていると、後ろの澪標さんが気持ち少し前に身を乗り出した。
「・・・ああ、そゆことね。よろしくね・・・・・・」
「澪標襲音さん」
「澪標さん、だ。僕のこと知ってるっけ?」
「えと・・・四方くんですよね!」
「そう、四方。下の名前は?」
澪標さんは想定外の質問にあたふたとしだした。
その様を見て、四方くんはニヤニヤと笑みを浮かべていた。
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