第3話.second Xmas

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 血のつながった実の妹を愛することは、タブーなことなのか?  本当にそうなのか?  愛した人が、妹であったという事実。だけど、彼女は一人の女性でもある。  僕が愛した人が、ただ妹であったと言う事にしか過ぎないのではないのか?  両親がこの世を去ったとき。僕は強く妹「まやちゃん」を抱きしめた。 「守るから、俺がいつも傍にいるから。いつまでも俺がまやちゃんの事を愛し続けるから」  そう言いながら二人で泣きあったあの日。 「ずっと傍にいて、お兄ちゃん。ううん、(たくみ)」  初めて僕の名を彼女は呼んでくれた。  もうそれだけでよかった。彼女の想いが僕の胸の中に伝わる。  ドクン、ドクンと小さな鼓動が、僕の鼓動と重なり合う。  そっと、彼女の唇に、僕の唇が重なり合い、あ互いの気持ちが通じ合うその瞬間を確かめ合った。
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