きびだんご

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鬼はきびだんごを見ました。 「うまそうな団子だ」 鬼は桃から生まれた男の子からきびだんごを奪い、 一口でぱくりと食べました。 「……」 ごくり。 「……」 「……美味しい!!」 きびだんごはとても美味しかったのです。 「こんなに美味しい団子は初めてです。是非とも、あなたの仲間にしてください。」 鬼はきびだんごを食べたいがために、 桃から生まれた男の子の仲間になり、 村の人々に悪さをするのをやめました。 桃から生まれた男の子のおかげで、村に平和がもたらされました。 桃から生まれた男の子は、 村の人々と鬼と共に仲良く暮らしましたとさ。 おしまい。
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