恋心空模様

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リスポンより、海野くらげ様の枠にて同じお題で書きあった事がきっかけで作られた台本です 女の子目線のものになっております ―――――――――――――――――――――――――――――― 恋心空模様 ある雨の日、憧れの先輩が車で送ってくれることに どこに乗ったらいいか迷っていると 気軽に好きなところに座ってと笑う彼 ありがとうございますと運転席の斜め後ろの席へと座る 本当は助手席へ座りたいけれど 助手席に見える新品のペアウォッチが私を拒んでいるようで 彼女さんへのプレゼントかな?なんて思ってしまったから 『私に優しくしていいんですか?彼女さん、悲しみますよ?』なんて こんなこと言いたかったんじゃないの 嬉しいくせに、ただ素直になれない 私ってほんとバカ。こんなんじゃ可愛くないね 困ったように笑う彼を見たときさえ愛しく思ってしまう私がいた こんな想い、捨てられたら楽になれるのかな? なんてね。できないってわかってるくせに 気まずい空気に、上手く話せず静寂の時間が車内を包み込んだ ただ時間だけが過ぎ私の家についた お礼を言って車をあとにする もう雨は上がっていてお日様が顔を出した空には虹がみえた。 車が遠くなるにつれてどんどん泣きたくなってくるのは きっと、青空にかかる虹があまりにもきれいだったから
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