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ねがお。
足早に更けていく夜に
僕は窓の風鳴りを聞いていた
隣で眠る君は
ただのともだち
触れられない君のくちびるも
感じる事ない君の温もりも
全てに目を瞑り、瞼を閉じる
朝よ、どうかゆっくり
夜よ、せめて静かに
朝日よ、できるなら来ないで
夜月よ、もう少し照らして
もう少しだけ見つめていたいんだ。
僕のものにならない、君の寝顔を。
もう少し感じていたいんだ。
触れる事のない、美しい夜を。
こうこうと明けていく夜に
僕は明るむ空を眺めていた
隣で眠る君は
ただのともだち
撫でる事のない君の頬も
握る事のない君の細い手も
静かに目を逸らし、背中を向ける。
朝よ、どうかゆっくり
空よ、せめてほのかに
時計よ、できるなら止まって
朝焼けよ、まだ優しく
もう少しだけ見つめていたいんだ。
いつか忘れてしまう、君の寝顔を。
もう少し感じていたいんだ。
触れる事のない、美しい夜を。
朝よ、どうかゆっくり
夜よ、せめて静かに
気持ちよ、どうか諦めて
思い出よ、せめて褪せないで
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