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_____システリアヌ魔術魔導上級学校
世界中の頂点、莫大な魔力量と頭脳を持つ者のみが通うことを許されれ、数多の魔術師や魔導師を輩出してきた由緒正しきこの学校は、1クラス15人という少人数で11個のクラスという独特な授業方式を取っており、また、全寮制である。
クラスはそれぞれの上級生が面接で決めるため一つ一つ特色があり、特に有名なのは書くまでもなく11組だろう。
変人が多いが最も優秀だからである____
で、何故俺はそんな頭おかしい天才組に入ることになってしまったのだろうか。
隣にいる女子は超高等魔術を使って魔獣を召喚している。
......パシらせる為に
斜め前にいる女子は何やら分厚いを読んでいる。
......それも古代ルーン文字で
「セノ君っていうの?私はアンデル。よろしくね!」
目の前に超美少女が現れ、笑顔で自己紹介を始めた。
金色の髪に済んだ緑の目を持つ彼女はも同じ組らしい。
(もしかして、これは掘り出し物の当たりくじだったか...!)
「あ、よろしくお願いします」
頭を下げて、その美貌をもう一度よく見ようと視線を戻したその時。
「上手いっしょ、俺の変化術」
なんとなく理解した。
このクラスを。
「ではHRを始める」
そう言って担任は居眠りを始め、皆自分の勉強...ではなく研究を始める。
自己紹介も何も無しだが最もクラスの結束が強くて仲の良いクラスらしい。
だが流石にこのままではぼっちになると声をかけることにした。
「何やってるの?」
隣にいる使役女子に話しかける。
よくよく見てみるとこの子も美少女だ。
淡い紫色の髪と目、そして真っ白な肌。
「魔獣や悪魔の使役における魔法陣の簡素化と結束力の上昇のためにはどうすれば良いかの計算と...(以下略)」
舐めていた。こいつただの使役術オタクだ。
「すごいね」
最後らへんはさっぱり(本当は最初から)わからなかったが適当に相槌を打つ。
これでなんとか顔見知りくらいにならなれただろう。
「.....!!ほんとに?!私褒められたこと全然無いからすっごく嬉しい!私はミエラ、よろしくね」
使役オタクもといミエラはそう言って万遍の笑顔をこちらに向ける。
(可愛いじゃねーか)
そしてその数秒後に恐ろしい程厚い専門書を数冊渡され、しかもそれの執筆者が全部彼女で、読まざるを得なくなった事で前文撤回を余儀なくされたのであった
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