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「預言と希望」待降節第一主日
<一本目のろうそくは「預言のキャンドル」
その意味は「希望」>
誕生日がクリスマス。
それは子供にとっては、かなり難しい問題で。
だってさ。普通なら二回あるはずの、一年の内でも大きな祝祭日が、一度になってしまうんだ、損した気分になるだろう?
だから、ある程度の年齢までは。
待降節の間の僕は、他の子たちと違って、浮き立つうれしさの他に、ほんの少しの口惜しさを感じずにはいられなかった。
――僕が初めて君に会ったのは、そんな待降節の頃
君が九歳、僕が十一。
今。
君は眠る。
僕の時だけが過ぎて。
君は僕に追いつけない。
ただアドベントの頃に、ふたりの時が重なるだけ。
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