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犬猿の仲
【秀楽園・縁側にて】
水戌「…………げっ」
申炎「人の顔を見るなり『げっ』はねぇだろ」
水戌「お前なんかそんな扱いで充分だ、バカ猿」
申炎「…………。てか、本読んでるのに、俺に気づいていちいち反応するとか、わんわんはご主人様に従順で可愛いでちゅねー」
水戌「……(ぴきっ)……誰が誰の犬だって?」
申炎「わんわんがお、れ、の、犬」
水戌「……てめぇ、もっぺん言ってみろ」
申炎「おうおう、何度でも言ってやらぁ!水戌くんは俺の……へぶぁ!!!!」
ボゴッ、ヒュッ、パシッ
【見事、申炎の顔面に膝キック。そして、水戌、投げた本を着地と同時に見事キャッチ】
水戌「……けっ…。猿のせいで時間を無駄にした」
申炎「……へっ、背中がガラ空きだぜぇ!」
ボゴーッ、ビダーンッ
【申炎の飛び蹴り、水戌、廊下に倒れて顔面強打】
水戌「…………てめ、このくそ猿!!表出ろや!」
申炎「あ!?上等だ、コラァア!!」
巳毒「午疾、今」
午疾「ラジャっす」
グキッ、ビダーンッズシャーッ
【巳毒と午疾、歩いてくる申炎と水戌の前で紐を引っ張って足を引っ掛けた!見事にずっこけた!】
申炎「何しやがる!?」
水戌「何すんだ!?」
巳毒「貴方達、五月蝿い。いつも私が貴方達の喧嘩を止めてこいって言われるから仕方ないけど、面倒くさいの。私のいない時か誰にも迷惑のかからない場所でやってくれる?……はぁ、喋るのも面倒」
午疾「人間界で犬猿の仲って言葉があるっすけど、絶対申ちゃんと水兄のせいっすよね」
【まさにその通りです】
午疾「それを毎度止める巳毒姐さんはやっぱりすごいっす」
【犬と猿を蛇が止めるスタイル】
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