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2つのぬくもり
彼は、体温が高い。
「はぁ、はぁ、…っ!」
どうにもできなくて身をよじり、シーツをぐっと掴み、私は情けない声を出す。そんな私の様子を見て、彼は嬉しそうに笑った。薄暗い部屋の中でも、色白なせいか、彼の整った顔ははっきりとよく見える。
「…久しぶりだからかな?いつもより、感度いいね…」
彼はシーツを掴む私の手を取って、長い指を絡めてきた。
「んっ…。ルイくん、手、あったかい、ね…」
彼の体温を感じながら、私もそれに応じて彼の手を握り返す。
「そういうユリの手は、まだ俺のほどあったかくなってないね?もっと体温あげなきゃね…」
そう言うと、彼は私の胸に顔をうずめて、胸の先端をもう片方の手や舌で刺激し始めた。
「……!や、だめ…!ルイくん…!」
「だめとか言わないで…。そんなこと言われたら、もっとするから」
ああ…、頭がくらくらする。
彼の指も舌も、どうしてこう器用に滑らかに動くのか。そして、どうしてこうも私の感じるところを的確についてくるのか。
彼との時間はとにかく甘く、とにかく熱い。
真冬だというのに、行為が終わるころには私も彼もすっかり汗だくになっていた。
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