出発

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面接で会社側から見ることは会社の業務にどのくらい興味度合いを持っているかということとその業務にどのぐらいスキルを持っているか。 それをいかに理路整然とアピール出来るかで合否が決まる。僕はどんな質問が飛んできても、その答えに結びつくことを発すれば良いのだ。 ただ面接官とすぐそばで話すので緊張してしまったら感情を隠すことが出来ない。 その点は難しい。 面接官が目の前にいることを想定し、目を瞑ってイメージトレーニングを行う。 ガタガタ 目を瞑って少し経つ。体が揺れるような気がしてきた。電車の車体と一緒に揺れているのだろう。 ガタン、ガタン。 確かカーブが続くとアナウンスがあったから丁度カーブの所に差し掛かって揺れているのだろうか。 どうせ時期に止むのだろう。 この程度で集中を切らしてはならない。 ガタガタガタガタ。 気のせいか先程より少しずつ電車の揺れが大きくなってきたように感じる。 体が上下に飛び跳ねるように激しく揺れる。大きな地震でも来たのか。 ドガン、ドガン。 電車の外から銃砲の音が聞こえてきる。 耳に響く。 火薬が焼けるような嫌な匂いがする。 爆雷音がこだます。 流石になんだかおかしいと思い、僕は目を開けみて、立ち上がり、窓の外を見た。 「な、なんだ、あれは」 電車の外に何かが見える。この辺は住宅地はずがと思っていたら、大きな丘が連なって見える。 その丘の影に黒いヘッドマスク被って深い緑色の迷彩服を着た男女が何人かチラチラ顔を出しては引っ込めたりしている。 銃のような物を構えているようにも見える。 先頭の男が素早く手を挙げた。 一斉に銃弾を発射させた。 バンバンバン。 銃弾が走っている電車当たり、その反動で激しく揺れた。 放物線を描いて手榴弾が飛んできた。 ドガーン。 手前に落ち、共に激しい爆撃音が聞こえてきた。 車体に爆弾の破片が擦り、激しく揺れた。 その揺れで座席から僕は転げ落ちそうになり、手すりに間一髪でつかまりなんとか持ち堪えた。 明らかにこの電車を狙っている。 あの兵士みたいな奴等は誰なんだ。 ここが戦火の中を電車が走っているのか。
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