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シャターが締まり切った商店街は異様な雰囲気を出していた。
しかし、一つだけお店がやっていた。「餅米売ります。」その立て札があった。だけれども、異様に寂しく、客は1人もおらず、店番のお婆さんが、ポツリとその店の前で座っていた。
「お婆さん、どうしてこんなに、この商店街は寂しいの?」
怖いものに触るように怖々とぼそぼそとした喋りで話しかける。お婆さんは、キョトンとした顔をしたあと破顔した。
「馬鹿だねぇ。お前はそんなことも知らないのかい。」
お婆さんは、とても面白そうに笑い飛ばしていた。
「今日はもちをつく日だろう、坊主」
お婆さんはそのにやけた顔をそのままに説明を始める。
「その日は皆家にいるもんさ、この日は外に出歩くやつはいないよ。お前も勇気があるねぇ。でも、しっかりと帰りな。親御さんも心配しているだろう。私はねぇ、餅米が足りなくなったやつに餅米を売るためにここにいたのだから、もう、家に入るけど、1人で家に帰れるかい? 」
心配そうにしているお婆さんに
「大丈夫だよ!何度もここに来たことがあるし!僕は1人でここにこれたんだ!それに、真っ直ぐ歩くだけなんだよ!」
僕の説得に渋々と頷いたお婆さんは僕が買える道を見ていてくれていた。
道は真っ直ぐ歩けば着くはずだった。
地面はでこぼこしはじめ、整備された道ではなくなり、さらには空が真っ暗になっていた。帰るだけだと思っていた僕にはまた怖いものが近づいてきたことだけが分かった。キラキラとくらい中で光る物体が空に浮かんでいる。
そのとき!
突然目の前に大きな見たことも無い生物が現れた!
白いぶかぶかとした服を着て中身になにか入っているようなおかしな生物だ。ガラスを頭のところに付けているのか形が不思議だ。
その生物を見て僕は気を失ってしまったんだ。
僕は目が覚めたらお家に帰れていた。何があったんだろう。
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