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「あーもう嫌だ もうイヤっ」
伊勢田 龍介(いせだ りゅうすけ)はPCの前で大声をあげた。
主任とかいうパッとしない役職でしかないのに毎日毎日残業続き。その割に給料は安くて変な肩書きで上手く使われてるとしか思えない。時々思う「俺何やってんだろう」って。
同じ年で、いい大学を出て大手企業に就職した奴は羽振りよくやってんのに。今年も年末恒例の同窓会は絶対に行かない!
あんな自慢大会聞いてるだけで胸クソ悪いっ 俺だって頑張ってるんだ。決して遊んでいる訳ではない。
毎日残業続きで合コンにも行けないし、彼女を作りたくても出会うチャンスがない。ただ、今できた所で会う時間も無けりゃ金もない。
オフィスの椅子の背もたれがしなるくらい伸びをして「終電までに終わらせないといけないのにヤバイ。だーれーかー助けてー」誰もいないとは思いつつ、頭を抱えて叫んだ
『よし言った! lucky~』
シャリーン
『Hello~』
「・・・」
『ハァーイ』
ヤバイっ 俺は相当疲れてる。とうとう幻聴まで始まった。
『ちょっとー無視しないでよ』
ダメだ病んでるな 俺 ドンっ
頭を抱えて机に音を立てて勢いよく伏せた
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